臨床工学科

臨床工学科紹介

臨床工学技士は「医師の指示の下に、生命維持管理装置の操作および保守点検を行うことを業とする者」をいいます。
臨床工学科では大きく分けて循環・呼吸・代謝の業務があり、当院では主に人工透析、心臓・脳カテーテル検査及び治療、カテーテルアブレーション治療、体外式衝撃波結石破砕術、経尿道的結石破砕術、人工呼吸管理等の機器操作、治療補助および医療機器の保守管理を行っています。患者様に安全かつ安心した医療を提供できるよう努めています。

透析業務

透析業務では血液浄化療法(HD・OHDF・GCAP・エンドトキシン吸着・CART・CHDF等)で使用する各装置の操作・保守点検を行っています。
また、血液浄化療法を行う上で大切な水質管理も徹底して行っています。2017年5月に透析センター内の装置を全て更新し、OHDFが全てのベッドで施行可能となりました。また、病棟でも緊急透析が行えるよう個人透析機が2台導入されています。そのため、臨床工学技士の活躍の場がさらに大きなものとなりました。

循環器関連業務

循環器関連業務では、心臓・脳・その他に分かれています。
心臓では、心臓カテーテル検査・治療およびカテーテルアブレーション治療、ペースメーカー植え込み・外来チェック等を行っています。IVUS(血管内超音波)、ポリグラフ、スティムレータ、3Dマッピングシステム、IABP、プログラマー等の各治療に必要な装置の操作を行っています。

脳では、脳カテーテル検査・治療を行っています。急性脳梗塞に対する血栓吸引、脳動脈瘤コイル塞栓、頸動脈ステント留置等に必要なポリグラフ、IVUS、ペナンブラ等の各治療に必要な装置の操作を行っています。 全てにおいて24時間の緊急対応を実施しています。

呼吸・機器管理業務

人工呼吸器業務では人工呼吸器装着患者(NPPV含む)に対する動作確認、定期点検、トラブル対応等を行っています。
医療機器管理業務では、輸液ポンプ、シリンジポンプ、低圧持続吸引器、除細動器、各種モニター等の安全使用のための保守管理やトラブル対応を行っています。 また手術室では麻酔器、衝撃波およびレーザー結石破砕装置等の医療機器操作、保守点検やトラブル対応を行っています。



人員構成

計17名 (男性技士16名、女性技士1名)

2021年度実績

医療機器点検総件数37,948
PCI総件数195
CAG総件数269
ペースメーカーチェック総件数430
ペースメーカー埋め込み総件数22
脳カテーテル検査総件数58
脳カテーテル治療総件数93
ABL+EPS件数72
透析総件数27,231
透析導入件数34